「スタートアップで働いてます」を超絶カッコよく言う方法
前提
あなたは2人の同僚と共に脱サラして起業したメンバーの一人です。起業した分野はWeb制作系。起業直後は非常に大変でしたが、最近は得意先が増え、少しずつ収益が安定してきました。
事業も落ち着いてきたので、学生時代の友達と合コンに行くことにしました。相手は25歳の公務員の女の子2人組。合コン行くからには、どうにかして自分が魅力的であることをアピールしたい…さて、
問題
何と言えば「スタートアップで働いている」ことをカッコよく言えるでしょうか?
駄目な例1
「一応、副社長やってまーす!(笑)」
解説
何この「一応」って。それに副社長って全然インパクト無いし。っていうか、全然メリットが無い。たまに、起業(or開業)しただけで【CEO】って名乗っちゃう人いるけど、完全に自己満になってるよね、とよく分かる例ですね。
駄目な例2
「Webデザインとか、動画制作とか…基本なんでもできます!」
解説
おお…そうか、そうか…で?ってなる解答。問題は2点で、1つは、「基本なんでもできます」って何にも出来ないイメージがあるよね。抽象度高すぎ、ってやつ。
もう1つは、これって25歳公務員の女の子に何のメリットがあるの…?っていう話。だんだん今回の話の趣旨が読めてきたのでは無いでしょうか。
駄目な例3
「スティーブ・ジョブズと同じ仕事さ」
解説
うーん…これは同業者や、起業に憧れている大学生とかには「刺さる」キャッチコピーになるんじゃないでしょうか。果たして、女の子はどれだけスティーブ・ジョブズのことを尊敬しているんでしょうね。本当に尊敬してるなら、「ジョブズはHTMLを書いたりCSS書いたりしてないよね」って突っ込まれるか心の中で笑われて終わりな気がしますね。
さて、散々言ってきましたが「そんなに言うならどんなのがいいんだよ!」っていう話ですよね。今回、用意した模範解答は…
模範解答
「独立して起業したら、最近会社にいた時の月給上回りました!笑」
こうなんじゃないか、と思うのです。ポイントは2つで、
1つ目は、「独立」というキーワード。起業だけだとチャレンジ精神旺盛に聞こえますが、そんなに能力がありそうには聞こえませんよね。ただ「独立」だと一見能力がありそうに聞こえます。
そして2つ目のポイントが、「月給について」です。何も、合コンに来る女の子が相手の年収しか見ていない、という訳ではないのですが、「年収」は将来性に直結する要素なのでは、と考えます。また、会社に居た時の比較をすることによって、起業が成功している印象を与えられるでしょう。
さて、私がこの事例を通じて最も伝えたいことをやっと書きます。それは…
コピーライティングは「目的」と「ターゲット」を明確にすることが大切である、ということです。
「目的」=魅力的にみられること
「ターゲット」=25歳公務員の女の子
これら2つを主軸に置いて、自分の使える特徴を列挙し、その特徴を組み合わせ、言葉を言い換えて作る…これが、コピーライティングなのではないでしょうか。
たとえば、ターゲットが「中学生」に変わったら
「起業っていうのは毎日が夏休み1日目みたいなものさ」
と言ってみたり、
ターゲットが「営業マン」だったら
「弊社の商品でも、他社の商品でもなく、「自分の」商品を売っています」
とか言ってみたり。
このように、ただ「スタートアップで働いています」をカッコよく言うだけでも、「目的」と「ターゲット」が異なると全然違ってくるのです。
ぜひ、キャッチコピーを作る際は参考にしてみてくださいね!